コロナウイルスの第2波?

このブログを記載している6月末時点、東京の新規感染者数の増加がニュースになっています。

検査数が増えており、まだ第2波ではない、いや危険なのではないか、いろいろな意見があると思います。

未知のものに対する不安は、しっかり根拠をもって心配することが重要ですので、以下に記載します。

※以下に記載したものは、6月末に記載しました。その後、日本全国で流行が広がってきておりますが、その点について、最後に追記をしています。

①検査数と患者数の推移

図は、東京都新型コロナウイルス感染症対策サイトからの抜粋です。

上の図は、検査件数です。濃い色が保健所での検査件数、薄い色が医療機関などでの検査件数です。これをみると、最近では医療機関で検査できる体制が整ってきている事がわかります。

下の図は、陽性者数です。4月中旬から4月終わりにかけて特に患者数が多かったことがわかります。

4月の最初の頃、検査数は約6000件/週。それに対して陽性数が約1000件/週であり、陽性率が高かったことがわかります。一方、現在は約12000件/週の検査に対して陽性数が約300件/週。東京都が発表している陽性者率は3.2%です。

②重症患者数の推移

重傷者は減っています。6月30日時点で12人と報告されていました。

コロナウイルス感染症は、8割無症状、2割程度が症状を呈し、そのうちの一部が重症化するとされます。

患者数が増えていけば、その1~2割は必ず重症化します。そのため、患者数が増えているならば、必ず重症患者数も増えていくはずです。しかし、最近では増えていません。

では、最近の陽性者はなにか?

症状を呈していない人、今後も症状を呈することがない人を、検査をすることで表出させていることになります。

③コロナウイルス潜在感染者数

ソフトバンクが大規模に実施した抗体検査により、抗体陽性率は0.43%であったと報告されています。また 医療機関で1.79%、企業では0.23%と報告されています。 医療機関は患者さんに触れる機会が多いため、陽性率が少し高くなると推測されます。一般社会では0.2~0.5%と考えます。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020060901119&g=soc

東京都の人口は920万人ですので、2~4万人が既に感染をしていることになります。一方で東京都の累計感染者数は約6000人。つまり、感染していても、無症状で、検査対象になっていなかった人が多数いたことになります。

まとめ

①~③をもとに考えると、

・潜在的な感染者は多数いる。

・無症状の人に対し検査を多数している。

緊急事態宣言中は、「症状を有している人に対して検査をしていた」が、

現在では、「症状を有していない人に対して積極的に検査をして陽性者数が増えている」事がわかります。

治療の目的で主に実施していた緊急事態宣言中のデータと、現在の検診目的のデータが混合されているので、混乱を生んでいると思います。

つまり、コロナウイルス感染は、現在収束をしていると認識しており、危険性は今は低いことがわかります。

ただ、油断は禁物です。手洗い、うがいなどをしましょう。

また、ニュースは上記のようなことを説明せず、不安を煽るだけ。見ないほうが良いです。

追記

7月になり、全国でコロナウイルス感染症の患者さんが増えてきています。

7月6日の診察から、コロナウイルス感染症への不安が募った患者さんが急に増えてきました。ニュースでも騒ぐので、不安になりますよね。

私個人の思いとしては、

・経済、社会生活を営む以上、症状を有する患者さんは、東京都で20~30名、神奈川県で10~20名程度、連日出ると思います。

・東京都の数は、検疫数により変動をするので、あまり当てにできない。

と考えています。

陽性率が上昇しているのが少し気になります。注意してみていく必要があります。

神奈川県は、検疫目的の検査を余り実施していませんので、神奈川県で患者数が30名以上になった場合、再流行の兆しと考えられると、個人的に思っています。 また、神奈川県で50名を超えたら、再流行と考えて、行動制限をする必要があるだろうと思っています。 なお、この文面を記載した7月6日時点での新規感染者数は15名です。