オンライン診療、電話再診の今後について

緊急事態宣言中に、オンライン診療を実施しました。沢山の方に利用いただきました。

継続してほしいというご要望は頂いていますが、現時点では難しいです。

今回はこのことを記載します。

①オンライン診療に求められていること

オンライン診療の導入について、医師会は反対の立場をとっていました。

会って診察もしていないのに、診断はできない、という思いからです。

しかし、緊急事態宣言の際に、受診控えが問題になり、それにより重症化してしまう患者さんが散見されました。

これを防ぐために、オンライン診療が導入されました。

そのため、①7日間処方、②睡眠薬や抗不安薬の処方禁止などの条件が入りました。

風邪を引いているけど受診を躊躇う、という患者さんを想定した診療であるからですね。

※再診の方へのオンライン診療

再診患者さんへのオンライン診療は以前より実施しています。

しかし、3ヶ月に1回は対面診療をすること、状態の変わりがないこと(変わりがある場合は対面診療をすること)といったルールがあり、実際にはあまり運用されていません。

検査をした人への結果説明や、精神的に不安定な人へのサポートの外来、といった外来が主になっています。

当院では、訪問診療患者さんへのサポートのために導入しましたが、実際には運用していません。

②オンライン診療の実際

不適切な患者さんが大半を占めました。

「他院通院中であるが、電話再診できないので処方してほしい」

という方が多かったです。

さらに下剤を半年処方してほしいという要望や、睡眠薬の処方希望などもありました。ともに処方は断っています。

7日間しか処方できないことへの周知がされておらず、非常に大変でした。

さらに、オンラインで画面をつないで実施するのに、”ガラケーです”という方も複数いました。

また、オンライン診療の方は、クリニックが混雑状況が伝わりませんので、まだ診察が開始しません、という連絡が多数来ます。

いざ繋ごうと思っても、うまくつなぐことが出来ないことも多々ありました。

このように、オンライン診療は不適切利用が多かったと思います。

また1件あたりにかかる時間も非常に長く、外来診療との併用は難しいと思いました。

③今後

当院は、医師1名で回しています。

診察の度に治療方針や雰囲気が変わるというのを避けたいという思いがあり、あえて1名で実施しています。

1名で、外来とオンラインを併用することは無理だという結論に達しています。

また、2~4月頃はオンライン診療をすることが社会への貢献に繋がりました。

しかし、今はコロナウイルスのPCR検査を担うほうが重要です。

当院ではPCR検査を開始し、それを優先していこうと思います。

そのため、オンライン診療は暫く実施できませんので、どうかご了承ください。