2025年のご挨拶

2024年、1年間、ありがとうございます。

いつも思いますが、2024年は本当に大変でした。

2023年春に、コロナ禍が終わったという宣言。その宣言とともに、風邪の患者さんが急増しました。

世界的に、コロナが開けたあとの数ヶ月、風邪の人が急増します。

免疫力が落ちているところに、活動性が増すからでしょう。

2024年、春から手足口病などが流行。

夏頃から、手足口病、りんご病、マイコプラズマなどが流行。

10月、11月は、マイコプラズマが酷かったです。

咳が止まらないと来院する人が多数。

月に100名程度のレントゲン撮影をし、月に30~40名の肺炎患者さんがいました。

例年は月に1~3名くらいしか肺炎の人はいません。

月に、数年分の肺炎患者さんが押し寄せてくる現実。

すごく辛かったです。

その後、12月からインフルエンザが猛威を振るっています。

通常診療に加え、インフルエンザワクチン・コロナワクチン、マイコプラズマ、発熱と、対応しきれない患者さんが来院。

一人あたりの診察時間が短くなるため、患者さんの満足度は低下。

昼休みの往診に行く時間を確保できなくなるため、診察を断るしかない事態になります。

疲れ果てるまで勤務している一方で、患者さんから頂くご注意も増えていきます。

このパニックのような状況の原因は、神奈川県からの「発熱患者さんと通常患者さんを分離して対応するように」というお達しです。

神奈川県からは、さらに、「すべての患者さんにマスクを推奨するように」という通達がなされています。

神奈川県とは、感染症に対する契約書を交わさないといけない(契約しないと算定できない項目あり)と言われており、契約を交わすのであれば、「発熱者を分離して対応する」こともルールに記載されています。

また、「ワクチン接種者は、通常の外来と分離して、感染させないような配慮をするように」という条件もきました。

世の中は通常運転に戻っているのに、神奈川県からは、各感染症への配慮をしながら診察やワクチン接種をするように、と共存不可能な条件により、縛られています。

以前は、1日に20名でも30名でもインフルエンザの人が来ても対応できていましたが、この条件により、かなり診察への縛りが強くなり、苦しくなっています。

神奈川県としては、このルールは変えないようです。

分離をするにしても、そこまで待合室の数はありません。

また医師は1名しかいません。

無理な条件をクリアしながら、綱渡りの診療が、今年度も続くと思います。

今年の大きなイベント

僕の子どもたちが受験になります。

少し休診日を増やすかもしれません。

頑張りますので、どうか今年もよろしくお願いします。

滝澤憲一