お子さんの夏風邪について ③プール熱
2019年7月8日 2020年2月20日
プール熱とは
正式には”咽頭結膜熱”とも呼ばれる病気で、1年を通じてかかる病気ですが、6月頃から増え始め、7〜8月にピークを迎えます。プールの水を介して流行することがあり、プール熱と呼ばれています。
プール熱は、アデノウイルスに感染することによって発症します。咳やくしゃみなどによる飛沫、および、タオルの共有や手指を介した接触により、感染をします。目の結膜からウイルスが侵入することがあり、結膜炎が特徴です。
感染症の潜伏期間は2日~14日程度。 代表的な症状は①高熱、②喉の痛み(咽頭炎)、③目が赤くなる(結膜炎)。熱は39度前後が数日~1週間程度持続します。また食欲不振は3〜7日続くこともあり、眼の症状としては、目の充血や涙などです。
治療は?
基本的には自然改善を待つことになります。目の症状が強ければ点眼薬を、のどが痛ければ嗽をしていきます。
予防は?
手洗い、うがい、目を洗うことなどになります。
注意すること
目の充血などを訴える病気の一つに、流行性角結膜炎があります。熱や喉の症状は乏しく、目の症状だけが強い時に疑います。”流行り目”と呼ばれる病気で、非常に感染力が強く注意が必要です。