雑誌のインタビューを受けました。
川崎ドクターズという雑誌の取材を受けました。その内容が記事になっています。
https://kawasaki-doctors.com/clinicList/59062/interview/
その中で、当院の思いを聞かれました。
そこで、いくつかのことをお伝えしました。
①どのような病気でも拝見して、家族全員を治療をしたい
子供の治療から老年内科の治療まで、身体的な病気から精神的な病気まで、あらゆる病気を拝見したいと思っています。以前に訪問診療をしていた経験や、心療内科で勤務をした経験(非常勤ですが)を元に、頑張っていきたいことをお伝えしました。
開業して10日ほど経過をしました。そこで以下のような質問がありました。
・帯状疱疹は診ますか?⇒OKです
・ニキビは診ますか?⇒OKです
・目薬を処方できますか?⇒OKです。但し、定期的な眼科受診を勧めます。
・花粉症の薬はもらえますか?⇒OKです
・認知症の治療はできますか?⇒OKです
・不眠症やうつ病の治療は出来ますか?⇒OKです
・関節痛は診ますか?⇒OKです。但し、関節内注射などの処置は出来ません。
基本的にお断りすることはありません。
また、現時点では出来ない治療でも、このような治療をしてほしいというものがあれば急いで用意して対応できるようにします。クリニックの職員がスギの減感作療法を受けたいとの希望があり、6月から開始できるように準備しています。色々とご希望を仰ってください。
②患者さんが納得できる治療をしたい
積極的に介入する医療(これは食べてはだめ、この薬を飲みなさい)をする医師が多いです。しかし、飲みたくない薬を飲んだ場合、ほとんどの場合に効果を認めず、副作用のみが出現します。しっかりしたエビデンスをお伝えした上で、どのような治療を望むのか、患者さん自らが選び、支える治療の方が良いと思っています。納得した治療を受けることで、より安心した生活ができると思います。ここで治療をすれば安心して過ごせると、患者さんが笑って家に帰るのが理想です。診察室を出るときに、必ず”質問はありませんか?””不安なことはありませんか?”とお伺いするようにしています。納得していただいた上で診療を終えるように努力をしています。
このインタビューで、記者さんから、”脳梗塞のリスクがあると血をサラサラにする薬を飲みなさいと言われている人が自己中断している場合に、どう指導しますか?”という質問を頂きました。
抗血小板薬を中止するときに”脳梗塞になる可能性がありますよ”と半ば脅すような話をすることが多いです。昔病院で働いている時に、僕もそのようなセリフを吐いたことがあります。脅され、患者さんたちは飲みますが、果たしてそれは幸せでしょうか。
抗血小板薬の効果を皆さん、知っていますか?
脳卒中ガイドラインによると、100人の脳梗塞患者さんが居たときに1人の再発を予防する効果があるとされています。このエビデンスを聞いて、99人は変わりないなら飲みたくないと思う人、1人になるかもしれないから飲みたいと思う人、様々だと思います。
副作用が少なく病気の発症を抑えるために予防薬は推奨されていますが、ご高齢になると予防薬の副作用が強く出てきます。食欲低下になったり、皮下出血を認めたり、様々です。
一例をあげましたが、漫然と指示された薬を疑問に思いながら内服するのと、しっかりしたエビデンスを聞いた上で自分で判断して治療法を選択するのと、どちらが満足のいく生活ができますか?治療の基本は、穏やかな日常生活を支えることにあると思っています。
治療内容に疑問がある方、ぜひ一度当院に来ていただき、ゆっくり相談しませんか?