ビタミン注射について<現在中止しています>

疲労回復の目的でビタミン注射をすることが以前よりあります。そのビタミン注射の効果、効能を記載します。

※令和5年8月時点において、ビタミン剤が出荷停止になっており、実施できない状況になっています。しばらくの間、実施できないと推測されます。

 

疲労を取る目的のビタミンB

①にんにく注射

にんにく注射として投与されているものはビタミンB1になります。 ビタミンは体の代謝を回すための酵素です。ビタミンB1が不足すると、ブドウ糖から十分にエネルギーを産生できなくなり、食欲不振、疲労、だるさなどの症状が現れます。 また神経伝達に影響を及ぼし、体がしびれるなどの症状になると言われます。

ビタミンB1を補充することで倦怠感を取ろうと武田薬品が研究をしました。そして開発されたのがアリナミンです。栄養ドリンクでもありますね。このアリナミンを注射で投与しようとしたのが”にんにく注射”です。このアリナミンの注射剤がにんにくの臭いがしたため、にんにく注射と称しました。

その後、アリナミンよりさらに吸収を高めたフルスルチアミン、アリナミンFが開発されました。これを主成分としているのが、武田薬品のアリナミンA、アリナミンEX、ドリンク剤のアリナミンVなどです。これを注射として投与することが出来ます。以前から使用されている”にんにく注射”と比べ、においが少なく、効果が発現しやすく、長く効きます。このアリナミンF 100mgを投与していることが最近では多いです。

疲労、食欲不振、だるさに効果を認めます。

②にんにく注射+α

ビタミンB1のみではなく、B6やB12などを含む方がより疲労が取れます。マルチビタミンをにんにく注射に混ぜて投与します。より疲労が取れやすいとされます。投与量が多くなるので、点滴にして20分くらいかけて投与します。

プラセンタ

プラセンタとは胎盤のことです。プラセンタを医薬品として応用した歴史は古く、クレオパトラが若さを保つために愛用したと伝えられています。プラセンタを含む健康食品は数十年前から日本でも発売されています。ただしその多くは動物の胎盤由来とされています。人の胎盤由来のプラセンタとして、メルスモンとラエンネックという薬剤が注射として製造されています。それを注射することで、様々な症状を改善し、また美容にも効果を認めています。

更年期障害に対する諸症状の改善に効くため、更年期障害に対しては日本でも保険適応があります。ただ、保険では1回に1本までしか投与できず、しっかりと効果を求める場合には1回に2~3本程度の注射が必要なため、自費で実施しているのが実情です。

更年期障害による、ほてり、精神的な不安定さ、肩こり、不調に悩んでいる方や、美容に興味のある方は、プラセンタは良い効果を認める可能性があります。

プラセンタは人の胎盤由来であるため、未知の感染症を予防する意味で、献血提供が禁止されます。ただ、今までプラセンタが原因で感染症になったという方の報告は全くありません。

当院のメニュー(自費診療になります)

<疲れたら栄養ドリンクを飲むという方へ> 飲むよりも点滴した方が効きます!

にんにく注射(ビタミンB1) 1500円+税 

にんにく注射EX(ビタミンB1+マルチビタミン) 2000円+税

<肩こり、疲労感がある、自律神経が乱れている、美容に興味があるという女性へ>

胎盤エキス プラセンタ 1本 800円+税、2本 1400円+税 3本 2000円+税 

   1回2~3本を週2回程度投与することが推奨されています

※45~60歳の女性は更年期障害の病名で、1回1本保険で点滴可能です。保険の場合には約500円です。ただし、スタート時に女性ホルモンの採血が必要になります。

※にんにく注射とプラセンタは同時投与可能です。同時投与でより効果があります。

※投与開始時に院長よりご説明をします。診察料は頂きません。2回目からは診察不要です。

※ビタミンCは現時点では用意をしていません。