診療報酬改定に関して
2024年6月1日から、大規模の診療報酬改定が実施されています。
①高血圧、糖尿病、高脂血症、高コレステロール血症の算定方法が変更になります
いままでは、いろいろな病気をまとめて特定疾患として算定していました。
国が決めた”特定の疾患”は~円ですよ、と一律に決まっていました。
6月から、高血圧などが「生活習慣病」という別の括りに変更になりました。
生活習慣病の括りが出来、さらにデータ提出加算が開始になります。
患者さんの身長、体重、喫煙歴、服薬歴などを国に提出することが求められています。
おそらく生活習慣病の患者様のデータ収集をし、治療につなげようとする流れと考えています。
これが非常に大変です。
今までは「特定疾患」という一括りのみで、機械が自動的に算定してくれていました。
これからは「生活習慣病」か「特定疾患」かを医師が判断して算定する必要があります。
また「生活習慣病」として算定する場合に、書類にサインを頂くことが義務化されました。
非常に煩雑で、外来が止まってしまっています。
②各種算定が増えます
初診料、再診料に対し、「外来感染対策向上加算」「マイナンバーに関わる加算(DX対策向上加算)」「ベースアップ加算」などの複数の加算が追加になります。
加算は、~加算として入力する必要があります。
一方で、同じくらい減算されています。これは、自動的に引かれています。
手間は増えるが、診療費は変わらない、と複雑な感情です。
③コロナの検査点数が減ります。
コロナの検査をする際の算定金額が大幅に下がりました。
コロナの検査キットのほうが、検査の費用より高くなりました。
つまり、リスクをおかして、たくさん検査をするほどに赤字になる、という有り得ない結果になっています。
これに伴い、全国でコロナの検査が減ると思います。
おそらく、国の狙いなのでしょうね。
診療報酬改定のバタバタが落ち着くまで、当院は発熱外来を中止します。
まとめ
6月から非常に煩雑なシステムになります。しばらくは落ち着かないと思います。
待ち時間が長くなること、発熱外来を中止することをご理解ください。