介護サービスって?

フレイルに陥った人、また老化を防ぐための介護サービスについてお話します。
主な介護サービスとして、デイサービス、ショートステイ、ヘルパー、訪問リハビリ、訪問入浴などがあります。

・デイサービス

フレイルに陥った人に利用することを一番勧めたいサービスです。
デイサービスは、利用者を元気にすることを目的としています。入浴があったり、みんなでゲームをしたり、気持ちの良いこと・楽しいことを中心に計画が組まれています。
リハビリや筋力増強を目的とするデイサービスもあります。
第3者と話をする必要があるため、最初は非常に疲れます。そして行きたがらないです。
しかし、社会と繋がっていることは、フレイル・老化を進行しないようにするために重要なことです。
週に2回以上利用することが望ましいですが、要支援1の方は週1しか利用できません。

・ショートステイ


介護者が休むことを目的にした介護サービスです。レクリエーションは最低限で、座って時間を過ごすことが多いです。
介護は、介護者の器の中でしか対応できません。器から溢れたときに、施設入所になったり、介護者の精神を壊したり、悪い結果に至ります。ショートステイを利用し、要介護者と介護をする側が離れることは、精神的にも肉体的にも余裕を持つために重要です。
余裕をもった介護をする側は、ショートステイから帰ってきた要介護者に対して優しく接することができ、双方にとってプラスになります。
ショートステイは、各施設によって申し込み時期が異なりますが、おおよそ2~3か月前にスケジュールを組むことが一般的です(8月のスケジュールを5月には組んでいる)。そのため、緊急で利用したいというのが難しいので注意が必要です。

・訪問介護


一般的にヘルパーと呼ばれています。家で介護サービス(食事、洗濯、おむつ交換)を実施してくれます。
元気な同居家族がいる場合の生活援助は出来ないこと、決められた時間にしか手伝えないことに注意が必要です。1日に3回ヘルパーに入ってもらったとしても、1回30分×3回として1日1.5時間しかヘルパーはいません。
まずはヘルパーを入れたいと思う方が多いですが、他のサービスを組み合わせていくのが望ましいです。

・訪問看護、訪問リハビリ

家に看護師や理学療法士などに来てもらい、専門的なアドバイスを受けるものです。
訪問看護としては排便管理や体調把握として、訪問リハビリはリハビリ目的として、サービスを利用することが多いです。

・介護用品


杖、手すり、ベッドなどの介護用品をレンタルで借りることができます。
転倒を予防するためにも、介護用品は借りた方が良いです。

・施設入所


要介護3以上から特養の申し込みが可能になりますが、申し込んでから入所まで数年かかります。有料老人ホームであれば、もっと早く入所することが可能ですが、費用が高いです。

・ケアマネージャー

介護サービスをどう組むのか、それを決めていくのがケアマネージャーです。月に1回は自宅に調査に行くことが義務とされています。自宅に訪問して介護調整をしてくれますので、介護サービスの肝です。要介護であればケアマネージャーは付きますが、要支援の場合はケアマネージャーが付かずに地域包括支援センターが代わりになります。

まとめ

介護サービスをケアマネージャーと相談して早急に決めていく必要があります。意見書をあまり熟知していない医師、ケアマネと話すことを嫌がる医師が多く、その場合は介護サービスの調整が十分に行なえません。きちんとした医師を選ぶことが重要です。