フレイルにならないようにするには?

フレイルになってしまったときは、大急ぎで対応が必要で、それは医療行為から介護までを包括的にやらないといけないと記しました。
しかし、もっと大事なのは、その前段階のフレイルに陥らないようにすることです。

フレイルを予防する

フレイルにならないようにするには、人と交流すること、食事をすること、運動することが必要です。

・人との交流

夫婦で暮らしている方で、1人が亡くなってしまったときに、残された人が急激に弱り、一年後に追いかけるように亡くなったというのをよく聞きますが、これはまさに交流が無くなり、フレイルに陥り、衰弱したと考えられます。
独り暮らしの方はフレイルに至るハイリスクです。交流を持つのに良い方法はデイサービスです
年を重ねてきたら、介護申請をして(おそらく要支援1になりますが)、週1回からデイサービスに慣らしていくことをお勧めします。

・食事

食事をすることも大事です。食欲=生きていこうとする力、とされます。そして、85歳を超えると、低栄養の方が増加します(それ以下では肥満が多いです)。この低栄養がフレイルの大きな原因とされます。
食欲をあげるには、人と交流を持ったり、生活に刺激を入れる必用があります。
薬で支えることもできますが、薬は別の項で記載します。

・運動

足の筋力が落ち、足が細くなった状態は、フレイルの前段階とも言えます。足が細くなると、死亡リスクが3倍に増加するとされています。
当院にはタニタの体組成計がありますが、体幹、四肢に筋肉がどの程度付いているのか、調べることができます。

タニタの体組成計です

最後に

内覧会の際に100名程の体組成計を取らせて頂きましたが、ご高齢の方で足の筋力が落ちている方が多かったです。
体組成計で足りない筋肉を把握していただき、そこを重点的に鍛えていけば、フレイルを予防することが出来ると思います。
最近体力が落ちてきたかな、出歩くのが面倒になったかも、と思い始めたら、クリニックに相談にいらっしゃって下さい。