コーヒーブレイク <勉強について>

よく医者になるのに勉強を頑張ったのでしょうと言われます。

今日は勉強について記載します。

①幼少期について

3歳から塾に行きました。私立小学校受験のためです。

私立に行った理由は、家の特殊な事情からです。

父親は医師でした。家から近い公立小学校の校医でした。

姉はその小学校に行きましたが、嫌な思いをしたそうです。

それで受験をしました。

昔だったからでしょう。小学校に行くトレーニングのため、年長になると1人で電車に乗って塾に行っていたそうです。

勉強する習慣を作ることができたので非常に良かったです。

しかし、精神的にまだ弱い幼少期の勉強は、子供の精神に負担を強います。

僕は幼少期の勉強の嫌な思い出が今でも蘇ります。

②小学校から高校まで

勉強はよくやっていました。中学生の時を除き、常に塾に行っていました。

私立小学校は色々な経験をさせてくれました。

色々な思いはありますが、総じて私立小学校に行ったことは良かったと思っています。

中学受験をして、私立中学に行きました。

その中で特待クラスに入ることへのストレスで、辛い時期がありました。

勉強をしても不安が取れずにひたすらに勉強、テストの際には手が震えて解けず。急速に成績が悪化しました。

特待クラスから落ち、あ~落ちてきた奴だと思われているのではないかと精神的に壊れていました。

その時に同じような境遇の友人と話をして、また素晴らしい担任の先生と出会い、今の状況を受け入れようと思ったら、震えや不安が消えました。

それからは成績は落ち着きました。

医学部は、全ての教科が満遍なく良くできることが求められます。

そのため、高校1年生は好きな教科を伸ばし、2年生以降は苦手な教科の特訓を主にやっていました。

医学部に入るために勉強をしたのか?

答えは、はい でもあり、いいえ でもあります。

その理由は、大学に入ってからの方が勉強量が数倍多かった、その頃と比較すると受験なんて大して勉強してなかったなと思うからです。

③大学時代

1年生ー医学の前の基礎勉強です。中国語、ドイツ語、英語、生物などです。

2年生ー週に2回生理学などの実験。そしてその1週間後にレポート提出と、追われるように勉強をします。そして、並行して朝から夜まで解剖学が始まります。 大学の授業を真面目にやると、結構大変でした。

3年生ー法医学や病理学などの、医者を支える医療を主に学びました。座学中心でしたが、これを英語で勉強しようと自分に課し、これが大変でした。

4年生ー地獄の1年間でした。大学の国家試験合格率が低下したため、詰め込み授業に大学が切り替えました。

50分授業を8時間です。休憩は5分。それを月曜から金曜でやり、毎週月曜日にテストがありました。しかもテストの範囲が循環器学、翌週は消化器病学と、数百ページの本数冊分がテスト範囲、しかも毎週のテストです。「週末に寝ないで勉強すれば間に合うだろう」と月曜日にテストになったらしく、1年間日曜日は寝たことがありません。しかも授業を受ける部屋は板に布が張ってあるだけのクッションが無い劣悪環境で、痔になり出血が大変でした。卒業式にそんな話をしたら、みんな出血していました。毎日朝3時まで勉強し、6時過ぎに起床して大学に行き、帰ってきたら朝3時まで勉強、日曜日は眠らない。どうでしょうか。

5年生ー病院実習です。これは以前にも記載しました。座学から実習へのシフト。楽しかったです。

6年生ー国家試験に向けて勉強です。何十冊と模擬問題集を解き、落ちるにではないかという夢にうなされ、1年間勉強をやっていきます。

どうでしょうか。大学に入るための勉強の数倍を在学中に学びます。

ちなみに、医師になってからの方がさらに勉強をします。