うつ病、不安神経症について
<現在当院では、不安、不眠の新規の患者様の診療を中止しています。>
今までの項目で、私が得意としてきた老年内科について記載をしました。老年内科以外に、私が得意とするものが心療内科です。
心療内科の薬を忌み嫌う内科医は非常に多く、患者さんが意を決してつらいと言っても聞き入れてもらえないことが多かったり、こんな薬は飲まない方が良いと薬を中止して不安定になる方を多数経験します。
この分野も、理解ある医師を受診することが重要です。
この状態は病気?
精神的につらい人が病気なのかどうかについて。
大きな判断基準として”日常生活を営むことができない”場合を病気と定義しています。
また、うつ病の診断基準では、抑うつ的であること以外に、食欲減退・増加、不眠、焦燥感、疲労感、罪責感、自殺したい衝動などを認める際に”うつ病”の診断に至ります。
日常生活を営めず、また上記を認めるならば、精神科でしっかりと薬物治療を受けるべきです。最悪な結果として”自死”を選ぶことがあるため、必要に応じて入院などの対処も必要になります。
それでは、日常生活を営むことができている、不安感はあるけど仕事は出来ているような方はどうすればよいのか。このような方を治療するのは内科になりますが、前述のようにその治療への理解がない医師が多いのが現実です。
このような、病気と言うほどではない、辛くなってしまった方を、心に風邪を引いた状態とよんだりします。
しっかりとした、うつ病とした診断を一生に一回受ける方は15人に1名程度いるとされ、世界的には約3億人存在すると言われます。病気と言うほどではない人は、その数倍いるとされます。
つまり、かなりの頻度で心に風邪を引きます。そのくらいにありふれた病気です。ありふれた病気なのに、理解がない内科医が多いのが現状です。
治療法などは次の項で記載しますが、まずは心療内科を熟知した内科クリニックに受診することが大事であることを覚えておいてください。不安が強い人は、優しい人、周りへの気遣いができる人だと思っています。 気遣いをし過ぎて疲れてしまいます。周りを気にして、またこの程度で行くべきなのかと迷い、クリニックに行くことを躊躇う方が多いです。意を決して受診をした医師に冷たくされたら、病気は悪くなってしまいます。心優しい人は薬が利くことが多いです。飲めば楽になります。 是非当院にいらっしゃって下さいね。
自分が悪いのではないかと責め、消えてしまいたいと思うことがあります。これは病気に伴う症状です。薬を飲めば改善します。くれぐれも、消えてしまおうと思わないで下さい。
治療をすれば良くなります。